読売新聞/複製制御CD 愛好家に不評

音楽配信メモ経由で確認。
やっとまともな記事が出てきましたね。

しかし「複製制御CD」っていい響きだこと。NHKあたりでも使い出しそうですね。

まず、ここは注目かな。

こうした事態に、複製制御技術を開発・供与するマクロヴィジョン社は、一般ユーザーに配慮して昨年3月、システムを改良。「昨春以降に出た国内盤のCCCDには、CDプレーヤーの情報読み取りを乱す信号は入れておらず、その部分の音源には手を加えていない」と説明し、音質面の懸念などを払しょくしたとしている。

(読売新聞より)

これは先日閉鎖したCD-R実験室でも、話題になっていたのですよ。エラーを意図的に起こす様な悪質な仕組を除去した、従来より緩めのCCCDになっている様です。私の記憶ではEvery Little Thingの「Every Best Single 2」辺りから。

次。これは酷いなあ。

「制御技術に秘匿契約があって、愛好家を納得させる手順を踏めなかった」(エイベックス)

ちょっとユーザーを馬鹿にし過ぎだよねえ。
言い訳甚だしさにも程がある。
少なくとも自分達がコントロールできた話なんだから、伝える手順は幾らでも考えられた筈。

いや、それよりも問題なのは「愛好家」って表現。普通ならば顧客あるいはユーザーでいいでしょう?
多分に発言力のある(現に問題視し始めている)オーディオ評論家や、ハイソサエティーピュアオーディオファンや、うるさ型なクラシック・ジャズファンを「愛好家」と称しているのでしょうが、これは同時に一般大衆リスナーには聞く耳持ちませんよと言っているのと同じ事。「所詮ウチのアイテムは耳の悪い(いや耳以外も悪い)連中しか聴いていないんだから、愛好家さん達にはどーでもいい話だよなあ」...って言っているのと同じ事です(笑)。

んで、次。

音楽著作権への認識が低いユーザーが問題の原因

いや、音質を追求しなくなってしまった昨今の(制作者・ファンを含めた)ポピュラーミュージックシーン自体がまず問題ですって(笑)。
昨今の日本のハードメーカーは性能より機能を追及しすぎであり、一方で豊かな発想力が作り手中心に地盤沈下しちゃってるから、こーゆーお寒い世界が展開されるんだということを認識して戴かないと本当困ります。

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以下は余談。

個人的には、不安定な銀盤メディアより、PCのオーディオ化に興味が移っており、HDDに保存しておいたWAVやAIFFファイルを基に、如何にして良い音を抽出するかが今後のオーディオ業界の課題かなあと予想しており、元のソースがCCCDであろうと無かろうと特に問題ではなくなっています。
いや問題なのは変わりませんけど(笑)、一度リッピングすればOKなので、安定してリッピングできるか?の方に興味のウエイトが移っています。