musix終了によせて

一般的な民放のバラエティは、レギュラースタイルではオーソドックスに展開し、スペシャルでそれをパワーアップするする「凸」の様なスタイルが多い。
一方、テレビ東京のバラエティは、大抵初回がものすごく豪華で、あとは地味なスタジオバラエティというパターンが続きがち。そのパターンの落差にすぐに去る視聴者もいれば、段々とこなれてきたワンパターンさを逆に楽しみにする視聴者もいる。後者は主に年配者や、NHKを中心に観ながらも民放のバラエティのくだらなさに辟易している方々だろう。
いわゆる「凹」なスタイルに近い。

で、アイドルの理想的なバラエティはそのどちらでもない。
ハロプロ勢オンリーのハロー!モーニングや、毎週緊張の連続であったASAYANは、素材中心主義的でその凸凹感がなく、常に刺激的なコンテンツを送りつづけている訳で、ある種理想的ですらある。
その進化系として「SMAP×SMAP」などがある。ゲストはあくまでもその番組のスパイスとして楽しめばよい。
もう少し年齢が高ければKinKi Kids浜崎あゆみの様にホスト(ホステス)として、どっしり構えることもできるであろうが、それは大人数なのでちょっと無理だろう。ハロー!モーニングの初期にはあったが今はそれは無い。

結果としてmusixはアイドルバラエティを楽しみにしていた視聴者には物足りなかったのだろう。
そのひとつとして、よく槍玉にあげられるのが、司会者の存在。
この手の番組で、司会を外部に委託する場合、主役はあくまでも娘。をいかに引き立てるかを常に考えること。つまり縁の下の力持ちに徹すること。その点、娘。の番組なのかキャイ〜ンの番組なのかはっきりしなかった。
司会は森高千里さんか相田翔子さんが良かっただろう。そうすればアダルト組の大人っぽいトークを引き出すことができ、Folk songなど歌にシフトしたコーナーなどが増えたはず。そのほうがテレビ東京としては扱いやすかったと思う。
実際、Backstageコーナーなど、徐々にそのような方向性を見せ始めただけに残念だ。

...とまあ、そんな感じで、今までのテレ東の例に漏れず、この番組の最終回はよかったですね(苦笑)。なんで普段からこのパワーを出せないのかが不思議なんですけどね(笑)。