フォロワーに関する補足

話は変わります(笑)。

えーと、先日「フォロワー」という言葉を使用したところ、私の周辺で話が通じなかったひと(ちなみに一般市民です)がいらっしゃったので、とりあえず簡単な説明をここにアップしておきます。

まず、先日は「フォロワー的楽曲」って書き方をしたのですが、通常、フォロワーとはユニット(グループ)・個人などのいわゆるアーティストに対するものです。
あるオリジナリティを持った(主に新人の)アーティストがスーパーヒットをかっ飛ばすと、他のレコード会社などが、そのアーティストの持つティストに似たアーティストをピックアップしたり、でっち上げたりして、ヒットを目論むことは極自然なことですよね。で、その後発アーティストをフォロワーって言うんです。
さらに、オリジナルアーティストに対し何か利害関係が生じれば、フォロワーとしてはしてやったりなんでしょう。

直訳すると、「従う人, 弟子, 模倣者」なんだそうですが、「弟子」って言われても対象とされたアーティストは苦笑するしかないでしょう(苦笑)。
一般的な日本語では「二番煎じ」とか「二匹目のドジョウ」ですね。
対象とされたアーティストを「A級」と表現した上でフォロワーを「B級」と表現する方もいます。
また、やわらかい表現では「二番手」という表現もアリでしょう。
結果、そのフォロワーにプラスアルファ以上のオリジナリティがあるのであれば、「ライバル」といった関係も築かれかもしれませんね。
色んな表現があるのは、そのフォロワーのセールス手法や実際のセールス結果によって印象が異なるため。結果「ライバル」か「二番煎じ」のどちらかになるのでしょうが、その差はとても大きいですね。

間違いというか、つまらない表現は「パクリ」です。

倉木麻衣宇多田ヒカルのパクリだ

なんて表現するから本人が落ち込むのであって、

倉木麻衣宇多田ヒカルのフォロワーだ

と、やさしく言ってあげましょう^^。

それと、両者とも現役であることも重要です。
今更「ビートルズに影響されました」って言ったって、ビートルズとそのアーティストに特に利害関係が発生するわけではありませんから、それはフォロワーとは言いません。
ビートルズとその息子達」って表現がおしゃれですね。

で、フォロワーも複数発生すると、

となったり、

とかの「ムーブメント」になったりするのですね。フォロワーされちゃったのは誰か?...は自分で考えてくださいな。

で、その市場が巨大になると、やがて一つのジャンルとなる。「パンクロック」「ヘヴィーメタル」そして「アイドルポップス」などですね*1

ムーブメントを意図的に仕掛ける場合もありますよ。

  • バンドブーム
  • 渋谷系
  • GirlPop(by Sony Records(笑))
  • なんとかファミリー(笑)
  • ブリテ ィッシュ・インベイション(British Invasion)
    ('80年代の方)

はその類でしょう。これはフォロワーではなく、対等なグループや個人を包括的に表現しているものが多いです。
また、複数のグループを一括りにして売り込もうっていう、大人の商売根性の賜物だったりする場合もありますね。

それと間違いやすいのは「競作」。これは後発の方がヒットしたり、オリジナル歌手(作詞・作曲した者が自ら歌うという意味)がフォロワーと勘違いされたりと、結構悲しいものがあったりします(苦笑)。

*1:実際、82年組→アイドルポップスではありません。しかし歌謡曲の中のヤング向け大衆ポップスだったものが、男性専科としての「アイドルポップス」として差別化されだしたのは、80年頃からでしょう。