モーニング娘。さくら組、モーニング娘。おとめ組/「でっかい宇宙に愛がある」聴き比べ

つーわけで、聴き比べなんですが。
え?...オリジナルソングではなくて、何故「でっかい宇宙に愛がある」ですかって?

うーん、これは個人的な推測ですが、これを先に録って、あんなことやこんなこと(笑)を分析し、それから各々の作品イメージを膨らませていった...という光景は、つんく♂氏ならば考えられなくもないですよね。
一方、ファンにとっても、利酒チェックといいますか、比較対照の物件を与えられたので、それはそれで嬉しいんじゃないでしょうか?
つーわけで、下記は「でっかい宇宙に愛がある」を聴いてみた印象です。

さくら組は、やはりヴォーカルの中心的支柱となる人物が数人入っているからでしょうか、まとまり感は抜群で、これだけでもモーニング娘。という印象ですね。
一方、おとめ組は...うーん...これもモーニング娘。なんですが、ちょっと違う。
何か「逆相のモーニング娘。」というか、スパイスだけで作った料理というか、そんな感じです。

調味料で例えると、さくら組は鰹とか昆布などのダシや醤油などのベースとなる味覚の集まり、対するおとめ組はコショウやタバスコなどお好みで加えるスパイスの集まりといった表現が相応しいですね。

余りにもダシやスパイスを集めすぎて収拾がつかなくなりつつあるのが、最近のモーニング娘。の楽曲傾向ですから、この点ではこの実験は成功だったのかもしれません。

調和重視か個性重視かの違い。
どちらもモーニング娘。だが「まぜると危険」というか、取り扱いには注意が必要。
野球アニメで例えると、キャプテンとアパッチ野球軍くらい違う。東映とかで合作したら凄いことになるね(笑)。

高橋諭一のアレンジについては、リズムパターンはBeatlesの「Strawberry Fields Forever」や「A Day In The Life」におけるリンゴ・スターのドラミングテクニックをモチーフにしており、脱力系のドラムが心地よいですね。キーボード(?)等のアレンジも元ネタは判りませんが、多分に1960年代後期のオルガンアレンジなどを参考されているのでしょう。
逆回転ギターサウンドも入ってますしね。
あちらの音楽は、この時代の直後からポピュラーミュージックの細分化が明確になってきますので、だからこのアレンジなのかもしれません。

細分化については、さくら組は、ハーモニーポップスやソフトロック系の、ドリーミーでアーティスティックな方向性。
対する、おとめ組は、バブルガムポップスや、それ以降のディスコ歌謡の様な、ポップでキャッチーな路線と、求めるべき方向性が違ってきていますね。

よって、今回のオリジナルソングへと繋がっていくのでしょう。
うーん...深いなあ(笑)。

個々のオリジナルソングについての考察は後ほど。
続くのかなあ?...まだ何も考えてませんが(笑)。

2003/09/19、13:00頃修正
おとめ組」とすべき箇所を、一部「さくら組」と記載してしまいました。関係者(何の?)にご迷惑をお掛けした事を深くお詫び申し上げます。