三省堂「デイリー 新語辞典」

先ほどgooであるマニアな言葉を検索しようとして、間違えて「国語(辞典)」のボタンを押したら、その言葉の的確な意味が出てきてビックリ。
通常は三省堂大辞林 第二版」からの単語等が表示されるのですが、『新語』については、三省堂「デイリー 新語辞典」に登録されているの解説が表示されるんですねえ。

例えばこんな新語が登録されています。

ヲタク
当然「ヲタ」もあります。
その中でも特に...

「おたく」の語形に比して,蔑視(べつし)や自嘲(じちよう)の意味を伴う場合もある

...が的確な表現で素晴らしいです。
これについては、はてなダイアリーのキーワードとして私が書いた「歴史的背景*1」の文中の...

1980年代後期あたりから一部アニメ・SFマニアの間で使用され始める。当時は、仲間内でのダメ人間ぶりを揶揄する表現で使用するに過ぎなかった。

...と見事に合致する部分で、時代的には正にM君事件前夜的な風潮ではあるんですよ。
「歴史は繰り返す」と言いますが。まさにそんな雰囲気です。
なので一連の番組はある種の「警鐘」なのかもしれませんね。まあ、「ジェネジャン」とかの番組制作サイドは単に面白おかしく作っているに過ぎないのですが、そういった部分*2もピースとして繋ぎ合わせていくと同じジグソーパズルの絵になりそうです。

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その他はこんな感じ。

萌え
マニア系の新語って、起源が明確になっている場合が多いのですが、これはかなり難易度高そうですね。
「萌え=ロリコン」じゃあ無いでしょう。声優アイドルヲタの多くは年下だったりしませんか?...もしかしたら「はぁはぁ(ハァハァ)」がその代用なのかな?

ギャルゲー
恋愛シミュレーションゲーム」「育成シミュレーションゲーム」なんてのもある。

ショタコン
99%合ってますが、起源が記載されていない。これはファンロード編集部(編集長だったかも?)の造語ですよ。当時の女性投稿者の間で一大ムーブメントを巻き起こしていましたね。

やおい
あまりこの辺りの背景には詳しくないですが、この言葉が流行り始めた「キャプ翼」辺りの時代の女性向け同人誌って、絵がきれいで巧い作家が多い反面、内容はどうも...って本がやたら多かったかも。

おっかけ
ここら辺の具体的行動に関する新語についてはまだまだ弱いですね。

アイドルコラージュ
意外にIT系アンダーグラウンド用語が少ない様です。

二次元コンプレックス
この言葉は、まだ生きてますかね?

以上。

基本的には固有名詞(ジャニーズとかハロプロとかガンダムとか)は掲載しない方針の様ですが、それ以外は広く掲載している様です。
でも、18禁とかが無いのは困りますね。あとは「DD」とか「必死系」とか「はぁはぁ」も欲しい。

疲れたのでこのくらいにしておきます。色々調べると選定者の傾向が掴めるかも(苦笑)。

*1:ちなみに「もともとSFマニアで、〜」以降は他の方が加筆しているようです。ある意味、第二世代的な視点なのかな?

*2:=マニアを迫害する傾向。M君事件の前には学校内の「いじめ」として存在していた筈。今はマスコミがマニアを苛める素晴らしい時代。苦笑。