FCは早くも秋の季節...

下記URLでは早くも秋のコンサートの受け付けページが作成されている様です。何だかなあ。
http://www.helloproject.co.jp/
今回は後藤真希松浦亜弥のみですね。娘。はこの後でしょうね。

で、このページは何?...と思った方も多いと思いますので。一応簡単にご紹介。
普通FC経由で申し込みする場合は、郵便振替で先払いとか、プレイガイドのFC用特設ダイヤル(苦笑)などを利用することになるかと思いますが、会員数が増えてくると徐々にシステマチックな感じになります。人海戦術じゃあ乗り切れなくなってくるんですよねえ(苦笑)。
で、このようなFC用の窓口サイトが存在しているという訳なんだそーです。
ちなみにこのページにFC非会員がアクセスしてもチケットは入手できません。会員番号と、後ほどやってくるDMに着いている使い捨てパスワードがないとエントリーできないようになっています。
で、次にシステムをご紹介(笑)。

まず、コンサート案内のDMがやってきます。DMには公演番号とURLおよび電話番号が記載されており、Webまたは電話にて期間内までに公演番号/枚数/支払方法をエントリーします。で、抽選後翌日以降(だったかな)、抽選結果を見ることができ(当落のみですね)、その後送られてくる支払用紙を、所定の場所(エントリー時に郵便局かコンビニのどちらかを指定できる)に持っていき代金を支払うことにより手続き完了となります。

チケットは公演日の2週間前前後に到着し、それまで座席位置が把握できないため、ヤフオクなどでの購入は多少のリスクが伴いますね。
そのヤフオクなどをチェックするとわかるのですが、FCチケットはアーティストの可愛い写真入りのオリジナルデザインとなっており、ぴあなどのチケットよりは愛着が湧きますが、同時にその会員の氏名も印刷されています。そこには「転売防止のために本人であることをチェックすることもある」旨の事項が記載されている模様で、転売購入された方は入場できないことも覚悟してください。
まあ今のところは特にありませんけどね。

アイドル系ではZONEもシステマチックですね。こちらは期間内に電話予約し、ロッピーで発券するというシステムですから、早期にチケットが出回ることになります。
ZONEはFC代金もロッピーで支払い可能ですし、クレジットカードによる支払い&継続も可能ですね(苦笑)。

2003/04/24、13:30頃追記
ZONEファンクラブ「ザジズゼZONE」は「FanCube(ファンキューブ)」というシステムを採用しています。他のアーティストの幾つかも採用していますね。
詳細は下記を参照。
http://www.fancube.gr.jp/info.html

季節を感じさせるあややの楽曲

とりあえず、ここは本来ハロプロ系のblogの筈なので、それっぽいことを書くことにしましょう。
今日はまず松浦亜弥から。

松浦亜弥(以下、「あやや」という(笑))の曲って、まあつんく♂氏の提供する楽曲に多い傾向ですが、歌謡曲的なエッセンスがちりばめられていますよね。
まあ彼の場合はそれぞれのアーティストに合った詞や曲調の楽曲を適材適所的に当てはめていくことになるのですが、あややの場合、他のアーティストより強い特性がありますよね。それって何でしょうね?

...それは季節感です。

その昔の歌謡曲って、夏になれば「暑中お見舞い申し上げます」なんて曲がヒットしたものです。それって極めてあたりまえなことだったのですが、昨今のJ-POPでは少ないですよねえ。あってもクリスマス商戦を狙った、えげつない感じの曲ばかりです。

一方、つんく♂ナンバーの中には季節感を狙ったものが多く、他アーティスト作品でも「おっととっと夏だぜ!」や「ミニモニ。ひなまつり!」辺りがその代表格となります。この辺がつんく♂って歌謡曲っぽいって言われる所以の一つですね。
あややの場合も例外ではないのですが、それをモロに狙った感じよりも、例えば「トロピカル夢の島」などといった間接的な歌詞を多用し、それに合った曲調をあてがうことで、見事にその季節感を出すことに成功しています。
また規則的なCDリリースもその演出に一役かっていますね。「桃色片想い」→「ね〜え?」ライン、「トロピカ〜ル恋して〜る」→「Yeah!めっちゃホリディ」ラインなど、曲調を固定し、カラーを鮮明にしていることも特徴の一つです。

で、それぞれ季節のカラーを彼女は、余すところ無く歌い上げています。この部分が歌謡曲体質の日本人の感性を刺激してしまうんですよね。

あなたは、どの季節のあややが好きですか?

あややコンサートの問題点とその打開策

上記を踏まえるかどうかは別として(笑)話を進めます。

先日、そのあややのコンサートへ行ってきましたよ(2003/04/18(土)、八王子市民会館)。
で、感想ですが、残念ながら彼女の魅力の半分も出していないんじゃないかというものでした。それは何故なんでしょうか?...
その分析結果は下記の通り。

カラオケライブの限界
私自身、特にカラオケライブ自体を問題にはしていません。
例えばモーニング娘。の様なダンス中心のエンターテインメントユニットには、そのほうが有効かもしれません。それは何故かというと、ポピュラーミュージックのバンド形態にはアドリブはつきものですが、ダンスパフォーマンスの場合バンドが少しでもアドリブをしてしまうと、緻密に練り込まれたパフォーマンスが著しく混乱してしまう危険性があります。また凝ったアレンジも多くバンドスタイルでは再現し難く、オーディエンスの多くがステージでも同じのものを聴きたいといった欲求もあるでしょう。つまり安全性・安心感を優先した形ですね。
一方あややはどうでしょう? 彼女の場合はソロシンガーであるため、カラオケである必要性は感じません。むしろ逆にカラオケであることが足を引っ張っている感があります。
前述のコラムで触れましたが、彼女は季節や楽曲で歌唱センスを変化することができる器用さがあり、そこが彼女の魅力でもあるのですが、ライブの場合は一貫性というものがより重要視されますので、歌唱センスをそれぞれの曲に近づけるのではなく、曲自身がそのコンサートの核になるコンセプトに近づかなければいけないという、コンサートの重要な部分がここでは欠落してしまっています。
バンドスタイルであれば、アレンジや曲のテンポを多少変化させ調整することができますし、キーボーディスト一人いればピアノソロアレンジ的な雰囲気をかもし出すこともできるでしょう。「LOVE涙色」など自由度の高い曲は結構あるんじゃないかと思うだけに勿体ないですね。

衣装中心のセットリストの限界
アイドルコンサートではよく後半戦の直前に、大型スクリーンを使ったミニドラマやPVの上映などを行う場合が多いのですが、それは本人・オーディエンスの息抜きを兼ねてのものである筈です。まあ使用限度は一回でしょう。
しかし彼女の今回のライブは都合三度のスクリーン上映があり。その度にコンサートの持つダイナミズムが失われてしまっています。
それはあややのコスチュームに起因するものです。
彼女のコスチュームは彼女の楽曲イメージを支える重要な要素の一つであり、それを楽しみにしているオーディエンスは多いのですが、結果的にこれが凶と出ました。問題は彼女の着替え時に発生する時間です。
先ほどのバンドスタイルの話と重なりますが、1〜2分の着替えであれば場を繋ぐことは充分できたでしょう。そうすればほとんど分断無くライブを楽しめるはずですね。
また、セットリストについては、幾つかのサイトをご覧いただければわかりますが、これも衣装を中心に考えたために重要な曲を意外な時間帯に披露してしまうといった現象も起きています。具体的には「桃色片想い」と「SHALL WE LOVE?」のどちらがが重要かということですね。「桃色片想い」についてはトリをつとめる曲ではないとは思いますが、13曲目くらいには置くべきでしょう。

...とまあ、悪い点ばかり並べてしまいましたが、良い点が一つありましたよ。
アンコールを含めた最後の曲ってなんだろう?...ってコンサートの最大の関心事の一つですよね。
通常、トリを務める曲はそのアーティストの代表曲かデビュー曲ということが多いのですが、「ドッキドキ! LOVE メール」のデビュー時のアレンジではちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれません。
しかし秋のコンサートでは中間曲として使用された「I know」という「The 美学」のc/w曲が出色の出来で、ライブ映えすることから、アンコールでトリを務めることになったのは個人的にはとても嬉しいですね。
できることならばバンド形式で、メリハリをつけて演ってくれるともっと面白い。そうすればCoCo「EQUALロマンス」に匹敵するほどの価値が出るでしょう。