買いにくくなったシングルCD

本来は、連休のひまな時間を利用してCCCD一周年を記念したコラムでも書こうかと思ったんだけど、技術面・売上面といった側面から話したって、結局ユーザーには情報という武器があまりにも乏しすぎるという結論に達しそうで、つまらない文章になってしまいがちなんですよね。何か推測・憶測オンパレードみたいな感じ。で、書く手(打つ手か?)も止まってしまいました(苦笑)。
しかし、それ以前にCDが売れなくなってしまった要因は何か?...日米との価格差とか、携帯電話などの利用料が圧迫しているのではないかとか、思うがままに列記している最中に、あることに気が付きましたよ。

最近、CDシングルって買いにくくなってませんか?

端的に言えば、猫も杓子も12cmシングル化してしまった時期と、セールスが落ち込んだ時期に妙な因果関係があるような気がしてなりません(苦笑)。
もし、冗談ではなく、それが正しいと判断される場合、原因は2つ考えられるでしょう。

まず、価格に割高感があるということ。
これはリスナーに12cmシングル=マキシシングルというイメージがあること。さらに900円〜1000円前後であった8cmシングル時代の価格が、1200円台のものまで現れ、実質として便乗値上げ的なイメージが付いているのではないか?...という点。

もうひとつは、アルバムとシングルの形状が同じである点。これは前者よりも深刻かもしれません。
多分に短冊型の8cmCDジャケットから12cmCDに移行した際、多分にメーカー生産ライン的には楽になったのでしょうし、トレイレス(というのかな(笑)?)なCDプレイヤーを使用している方は随分助かったのだと思います。
しかし、多くのCDショップでは、形がアルバムと一緒というだけで安易にアルバムと一緒にストックされています。売れ筋商品に関しては、派手なディスプレイで識別もしやすいのですが、そうではないアーティストのものは特にディスプレイされることもなくストックされるため、アニメなどの固定客がしっかりいるジャンル以外、かなり苦しい戦いを強いられるんじゃないかと想像できます。
で、きちんとシングルを分けている店もありますが、シングルコーナーを探すのが大変だったりする店も多いですね。
日本人はレコードの時代から長年シングル・アルバムの識別を目で判断してきたので、新譜ですら一目でシングル・アルバムが判断できないのは致命的ですらありますね。
それと無駄にかさばる(笑)。
中古CDショップなどで未だ8cmは多く目にしますが、シングル・アルバムが整然と並んでいる様は、なんか妙に落ち着くんですよね(苦笑)。

まあ、いまさら8cmCDに戻せとはいいませんが、シングルCDが売れる店とそうではない店を徹底検証して(どこがするのか解りませんが(笑))、ディスプレイ方法に問題があるのなら直せばいいし、認識力に問題があれば、それを是正して欲しいです。
で、帯にでっかく「このCDはシングルです!」とか書いてみたり、「シングルCDマーク」シールなんか作ったりして(笑)。

CCCDなんかより、まずこちらが大切なんじゃないかな?