現在のアイドルの音楽的なルーツについて

つーわけで機嫌がいいのついでに。

一般的には「花の90年組」なんて表現はないです。しかし89年末期にデビューしたCoCoやribbonを含め1990年デビュー組は、今でも活躍する女優さんなど、ネームバリューを持った方が多いんですよ。
私が本格的にアイドルファンを始めた(つーか復活した)きっかけでもあります。

松田聖子で始まった1980年代は1970年代とは明らかに異なるのと同様、90年組からスタートした1990年代も明らかに1980年代とは異なります。

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ついでに現状のアイドルポップスのルーツを簡単に。

まず、(現在のハロプロを含めた)ユニット系アイドルの多くは、その1990年代アイドルの延長線上にあります。
例えばモーニング娘。はそれらをベースに、つんく♂が好きな洋楽(多分に1970年代)や歌謡曲(これも1970年代中心)のエッセンスを取り入れています。

またハロプロ系でも単体(笑)アイドル「松浦亜弥」は1970年代型(天地真理石野真子など)が色濃い。これはつんく♂が「花の82年組」などに熱中していなかったことが大きいですね。
一方、後藤真希は1990年代前期の単体アイドル(例えば、小室にダメにされる前の西野妙子安室奈美恵)ですね。
藤本美貴は1980年代末期〜1990年代初頭のグラビアもこなせる系なのかなあ。彼女は微妙ですね。だからソロが頓挫したのかもしれない。

それ以外の単体アイドル(上戸彩など)の多くは、アイドル冬の時代でもしぶとく生き残った女優系アイドル(牧瀬里穂広末涼子など)の延長線上にあります。
最近では宮地真緒がそうですし、また女優としての活躍が見込まれる、星井七瀬市川由衣もこの系統でしょうね。

一方、ユニットはお遊び感覚で、最終的には単体活動が目標であるアイドル声優は1980年代が色濃く残っています。これはキングレコード系声優の影響が強いんでしょうね。キングレコードはさらにその路線に磨きをかけようとしており、その姿勢には頭が上がりません。
また、アニメ方面で歌手のキャリアをスタートしがちなU15系アイドルも、それに近いかなあ...この部分は不安定。

その他には、グラビア系なども存在しますが、まだ一大勢力って感じじゃあないので方向性は見えませんね。暗中模索の感があります。

例外はavexビーイング系
それぞれ独自の楽曲工場ラインのベルトコンベアにずっぽりはめられておりますので、ルーツは語りにくいですよね。

また、2000年型というのも存在します。
好例がZONE。いわゆるロックビート基調のアイドルポップスですね。
昔はロックビートでドリーミーさを追求できる楽曲ってあんましないんですよね。「○×ちゃんロック化計画」なんて類は、当時毛嫌いされていましたし...

つーわけで、それぞれの進んできた道で今のアイドルポップスをチョイスしてみると面白いですね。