アイドルポップスの三要素(その2)

本題に入ります。

アイドルポップスとは、すなわち「キュート」であり「キャッチー」であり、そして「ドリーミー」である楽曲(群)のことを指します。

以上(笑)。

つーか、これでは簡単すぎますので(笑)、少し掘り下げますね。
ポピュラーミュージックにおいて優れた楽曲とは、以下の要素が含まれていると思われます。

・そのアーティストに相応しい楽曲
・分かりやすいメロディーラインを持った楽曲
・リスナーと世界観が共有できる楽曲

これをアイドルポップスに当てはめると...

・そのアーティストに相応しい楽曲(=キュート)
・分かりやすいメロディーラインを持った楽曲(=キャッチー)
・リスナーと世界観が共有できる楽曲(=ドリーミー)

...となります。

もうちょっと具体的に話しますと、このような意味合いを持ってきます。

キュートさとは?
女の子の年齢や特徴相応の楽曲であることです。
具体的には...
・明るい
・子供っぽい
・女の子らしい
...といったタイプの楽曲です。
女の子自身がキュートであること...とは必ずしも結びつきません。
アイドルポップスを語る上では、これだけでも良さそうですが、この「キュートさ」は時代によって左右される要素でもあります。
1990年以降は、ダンサブルな曲や、ロック系の音楽でもキュートさを演出できる楽曲が増えてきました。女の子バンドや女の子ボーカルのユニットがヒットチャートを賑わしている(いた)ことが、それを物語っています。
但し「キュート=かわいい」と感じる感性は、人それぞれ。これだけでは優れたアイドルポップスとはいえないでしょう。

キャッチーさとは?
曲の構成、メロディーラインで表現するテクニックです。
具体的には...
・わかりやすさ
・歌いやすさ
・大衆性
・ユニークさ
...といった、いわゆるヒット曲の定石ですね。
ポップス調であろうがロック調であろうが演歌調であろうが、曲が覚えやすく歌いやすいことが大原則です。
しかし、これを重視しすぎると、アイドルポップスというより、お笑い芸人が唄う歌になってしまう危険性があります(苦笑)。

ドリーミーさとは?
えーっと、つんく♂にはあって、小室哲哉にはないものはこの要素です(笑)。
曲調、アレンジ、歌唱法などでリスナーの思考・感性・本能(笑)に訴える高等テクニックです。
アイドルに感じるものとは、具体的には...
・守ってあげたい
・萌える
・癒される
・せつない
・たまんない(笑)
・彼女になりたい(苦笑)
・結婚したい(大苦笑)
・お兄ちゃんって呼ばれたい(ははは)
...といったものですが、この感情をファンに抱かせることが出来る楽曲が、この傾向が強い楽曲といえます。
これは元々アイドルポップスよりも、魔法少女アニメなどの主題歌に感ずるものが大きいのではないでしょうか。
本人自身のキュートさが物足りないアイドル(笑)や、アニメやゲームのイメージソングやアイドル声優などの楽曲から特に強く感ずることの出来る要素ですね。
当然のことながら可愛いアイドルにこの要素を加えたら、そりゃもう夢の世界が展開されることになります(苦笑)。
これは南沙織麻丘めぐみあたりから不変的な要素です。

以上です。

一般的にアイドルは、本人のルックス、詞やタイトルなど、曲の体裁や外見のみを重視する方向性に行きがちですが、それだけに頼りすぎると、アイドルポップスとしては薄味になる様です。

(続きは後ほど)