高橋愛の今後を占う(その3)

つーか、今までの言及は「高橋愛ヲタの今後を占う」だよな(苦笑)。

そうじゃなくて高橋愛にもうちょっと深く入り込まなければいけないね。
そう、もう一つはとても大切な部分。
それはパーソナルな部分。

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今は昔と違って、各メンバーともメンタル面で極端に体型が変わったり、スランプに落ちいったりすることが少なくなったくなったと感じる*1
多分にメンタル面での落ち込みを様々な方法でフォローできる体制は、我々が想像している以上に確立されているんじゃないかと思う。まあ、「と思う」...ってことは推測にしか過ぎないんだけどね(笑)。

で、殆どのメンバーはその様なシステムの下、自分のキャラクターを日々育てながらのびのびと活動していると思う。
個性=キャラクターという「衣」につつまれて、比較的高温に晒されることがなく、外はこんがり中はしっとりと上手い具合に揚がっている。

じゃあ、俺の高橋愛はどうなのか?...と考えると、彼女はかなり異質に感じる。
キャラクターという衣が薄く、中まで火が通りやすい状態に陥っている。
これでは頑張っても頑張っても先が見えず、相当もがき苦しむだろう。そして決して楽な方向へは行かないだろう。

で、ここでふと前方をみると、これは卒業した安倍なつみが進んできた道筋じゃないのか?...と、彼女の道程と重ねあわすこともできるだろう。それは次期エースとかいう肩書きは抜きにしても...

...いや、明確に違う点がある。

安倍なつみには自己愛というものがある。「お母さんと交信中」とかに代表される行動がそうだ。自分の中に安らぎがあると信じているタイプである。
一方の高橋愛は、もしかしたらそれを持ち合わせていないかもしれない。
それは、「宝塚」発言に代表される自分に対する外見的コンプレックスを強く持っていること。そして、誉められた時に有頂天になる辻加護コンビのようなリアクションを決して取らないことがそうだ。

方言を無理に直すなどの行動も安倍なつみとは異なる。
安倍なつみは、からかわれても「でもなっち負けない」というスタイルで、自分の持つ別の可能性を活かす方向へパワーを導いている。短期的にはイビツな方向へと向かうが、長期的にみるとそれが味となる。
しかし高橋愛はネガティブ面を潰そうという方向へ作用している。
いや、一見してネガティブな部分を無くすことは良い事なのかもしれないが、そうではないのがエンタテインメントの面白い部分でもあり、残酷な部分でもある。
彼女の場合、全体像が優等生となりつつあり、それが故に遊びの部分=衣が見えてこない。

「空気読めよ!」的なバッシングも根はそこにある。他のメンバーだって空気が読めないときは当然のことながらあり得る。その時に衣を纏っているかそうでないかで、ハッキリとした差が出る。

*1:組織替えの際に体に出るメンバーはいるが...