ライブ「Hello! Project 2004 SUMMER 〜夏のド〜ン!〜」のまとめ(その2)

気を取り直して本題(笑)。

これ書いている時点(2004.08.06)で、既に書き尽くされている感がありますので、余りかかれていない部分をピックアップしてまとめておきます。
ちなみに、セットリストはこちら

松浦亜弥の疎外感
今回のトップバッターは彼女。
辻加護と接点があまりなさそうな彼女だからこそ、トップバッターを担うことに価値があります。
彼女の持ち前の明るさで、ややもすれば重苦しくなりがちな卒業コンサートを上手くヒートアップさせてくれました。

ただ、疎外感の解消にまでは至っていないのも事実。今回はより多くそれを感じました。
卒業の経験が無い彼女(および彼女のオンリーファン)にとって、この雰囲気の中、いかにして自分の居場所を見つけるか?...が今後の課題なんですが、その課題を置き去りにしたまま「Yeah!めっちゃホリディ」を唄ったのはマズかったです。
松浦亜弥は今でも外様なんですね。

でもこの解決策はちょっとしたことでかなりの部分を補うことが出来ます。
例えば最初に全員登場せず、「奇跡の香りダンス。」の途中から全員参加でも良かった。そうすれば「Yeah!めっちゃホリディ」のステージングとの同期がとれますからね。
(もう一つはキッズとの連携なんですが、それは下記以降参照。)

ハロー!プロジェクトキッズの疎外感
ハロプロキッズつんく♂のお遊びだ」と思っているひとは未だに多い。
乙女 パスタに感動」(梅田・矢島・鈴木・村上)に関しては旧知の曲だからそれなりにノってくれたが、Berryz工房に至っては、もう恐ろしいまでのアウェー状態。
彼女達のファンは前回の幕張イベントでの3,000人をMAXとすると、7〜8割方のファンはまだ彼女達を受け入れていないという計算が成り立つが、それは間違いない事実。
特に親子席は静まり返って微動だにしない。
まるで4〜5年前のハロプロライブの様だ(苦笑)。

待たれていた、登竜門的な楽曲
さらに(現場では好評にみえた)「乙女 パスタに感動」に対する街の声(笑)は概ね不評だった模様。
モーニング娘。ファンの「オリジナル志向」が強すぎることが原因だろう。
この「オリジナル志向」とは、「タンポポの曲はタンポポが歌うべき。そんな時間があったらタンポポを復活させて欲しい。」というもの。

復活云々の話はそっちへ置いといて(笑)、キッズ達の今後から見据えた場合、個人的には大変良かったと感じました。
今、彼女達に必要なものは登竜門的な楽曲。それはなにもBerryz工房の様にオリジナルである必要はなく、逆に誰でも知っている偉大な先輩達の曲でなければならないんです。先輩に一歩でも近づきたい...その願望はモーニング娘。の「好きな先輩」と同様、キッズにも大切なことなんです。

その点、タンポポ(第二期)の楽曲は、ある意味ニュートラルなポジションに位置し、無理せずチャレンジ出来る楽曲なので、今後とも(この曲の)活躍の場が増えたら「いいな〜あああ」(笑)と感じました。

キッズの牽引役は誰がやるか?
ベリ工の失敗は何といっても「御目付け役」の不在です。このままじゃあ、しみハムちゃんが潰れちゃうだよ(泣)。
つーか、スタッフであるつんく♂がいくら今年の目玉といったところで、現場のプッシュがなければ何も盛り上がらない。
今回のツアーではW(ダブルユー)とのバンドル公演なのだが、W(ダブルユー)はいわば新人。その状況下の二人に彼女達の面倒を看させるのはかなり酷なこと。

それよりも「御目付け役」に相応しい人が一人います。

それは...松浦亜弥で〜す(笑)。

いわゆる、あややの「妹分」としてのポジションに位置していれば、それだけで確実にプッシュできるということ。
ただ、箸にも棒にもかからない子じゃダメ。充分に鍛え上げられてプレッシャーにも強い「妹分の中の妹分」の出現が待たれるところです。

同時にあややも、キッズから観れば憧れのお姉さん役を買って出ることが大切なんです。 そうすれば、「モーニング娘。⇒ソロ」の流れに加え、「キッズ⇒ソロ・ユニット」の流れがより明確になり、ハロプロのシステムはより強固なものとなる。

尚、これは後藤真希でもよい。
両社とも素敵なお姉さんだからね。

いやな空気感
辻希美加護亜依の卒業式が終わり、そのままF/Oかと思いきや、その前の公演と同様、「まこと」が登場、メンバーの再登場となります。

その時の空気が実に異様。

気の抜けた静けさ。
多くの観客がざわつき、登場シーンも上の空、通常レベルで声援がかかるユニット・ソロも「安部なつみ」などごく一部のみ。
ベリ工登場シーンも静かな状態でしたが、ひとりだけ空気の読めない奴が「○○ちゃーん!!!」大声で叫んでました(呆れるほど苦笑)。

制作者サイドは彼女達の卒業を軽視したわけでは無いと思いますが、発表時期が早すぎて、もう既に片足出ている状態でしたから、逆に燃え尽きた感を出させない様にしようと考えた末がアレなんでしょうね。
私は大人だからそれはそれで楽しめました(笑)。

安倍なつみ用エクササイズソング「恋のテレフォン GOAL
彼女に関する一番の心配事は”手抜き振付”による運動不足からくる肥満。
「だって 生きてかなくちゃ」も「晴れ 雨 のち スキ」もとにかく踊らない。これはソロライブの時からそうだった。
それを見かねたのか、バブルガムポップスの王道な新曲「恋のテレフォン GOAL」でドッカンドッカン跳ねるわ飛ぶわ...まるで彼女のエクササイズのためにあるような曲ですな。
ちなみになっちもベリ工もカン紺藤も(個人的には)高評価ですよ。

その他
乙女 パスタに感動」の制服向上委員会風衣装に感動。

前田有紀のコール「まえだ!、、ゆきどーん!」に感動。

W(ダブルユー)は、この会場で聴くと高音部分がかなり耳障りな印象。1stライブでは解消されていることを願います。

カン紺藤は今回もスローな楽曲。
これ聴いて、俺が勝手に思っている「ROMANSとカン紺藤の曲入れ替え説」は益々揺るぎないものとなった(勝手に思っとけ(苦笑))。
ここに石川梨華が入れば、来るべき「石川セクシーユニット構想」は必要ないんじゃないか?

ハッピーサマーウエディング」は「父ちゃん母ちゃん」に感謝する歌なんですよね。