オタクキーワード更新のおしらせ

ついでに「オタク」キーワードを変更しました。
こういうキッカケがないと、なかなか重い腰が上がらないんですよね。
主な修正点は、定義をシンプルにわかりやすくです。

元ネタを書いている方も相当、混乱している様子ですね。

それと、ついでにWikipediaもみましたけど...

一種の指標として考えられるほど、アニメや漫画の愛好者が二人称として「おたく」を使用していた理由としては、アニメ「超時空要塞マクロス」 (1982 - 1983) の流行が指摘されている。この作品の中で、登場人物が二人称として「おたく」を使用している。
一説によると、オタク文化の中心となったゼネラルプロダクツ(ガイナックスの前身)に鳥取県米子地方の出身者が多く、同地方では二人称として「おたく」を使用するのが一般的であったことから、関係者の間で符丁として自然に広まったのではないかと言われる。

...なんじゃこれは(爆笑)...これって単なる駄説じゃないの(笑)?
大阪を拠点に活動していたDAICON FILMの面々が、晴海のコミケで中森氏と偶然すれ違ったり、新宿御苑のふりすぺの常連だったとは考え難いですし、マクロスもアニメの性格的上の問題なのでは?

これも執筆者に若さを感じますので、当時の状況を把握していないのかなあ。
何とかして欲しいものです。

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ちょっと整理して話すと、「おたく」について鍵になる人物は3名、中森明夫大塚英志岡田斗司夫なんですが、当時の「おたく」を語れるのは「蔑視する立場」であった中森氏・「編集長として当時のファンシーンを冷静に見つめていた」大塚氏だけだと思います。

一方「蔑視される側」の岡田氏は「オタク」って表記を使いますけど、少なくともM君事件まで「おたく」時代の論客では無かった筈ですから、カタカナ表記にすること自体、ある種の自虐的疎外感を含んでいるのでしょう。
それ以前に単なる誤記だったりして(苦笑)。

岡田氏が所属していたDAICON FILMは、SFファンダムの中では、当時評論中心だった流れの中で、パロディーフィルムを作るなど、かなり異端だった存在。当時のSFファンの中でも、SF愛好家→SFおたく的な流れを作った「おたく第一世代」的な存在ともいえます。
彼は中森氏から直接的に蔑視はされてはいないのですが、ターゲットとされた集団の代表的なサンプルと考えるべきです。

ただ、M君事件以前は「おたく」に日があたらなかった時代ですから、「被害者側」の論客として 岡田氏に意見を求めるようなことは有りえなかったのです。
あの事件さえなかったら、もしかした自分が「おたく」だったとは気が付かないで、楽しく一生を過ごしていたかもしれません。

よって、岡田氏の発言・定義ばかりを鵜呑みにすると、「おたく」の本質を見失ってしまうかもしれませんよ。

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「おたく」の人物像についての歴史的背景は、むしろ宮台真司氏のこれを参考にした方がいいでしょうね。

宇宙戦艦ヤマトは、若者文化として熱狂的に受けられた初めてのアニメなんだけど、それって今のサブカルチャー的な雰囲気に近かった。ファッションや立場に関係なく支持されていたんです。
でもサブカルチャーといった便利な用語が存在していなかった当時は、上手いガス抜きが出来なかったんでしょうね。徐々に一般層が離れてくんです。 その後の事は、他のリンクでもご存知の通り。

その後1980年代になると、ネアカ・ネクラブームなどもあり、人間を外見的に区別することが流行し、とにかくファッションを批判されることが多くなります。その結果...

小学生の間でさえオタク差別が起こるようになり、その結果「自分はオタクだ」とする、そういう自覚をする連中が「このままじゃいけない気がする」って思い始めた。ほんと1,2年のうちに、僕のいうオタクの<底上げ化>がなされました。その結果、出来るだけそれなりに服にも気を使うとか、清潔にとかっていうことは急速に進んで、それから随分時間はかかったけど人の目を見て話せるようになるとか、そういう部分もだいぶ改善された。

...これはM君事件前後の話でしょうが、逮捕当時には既に結婚しておりました私は、あの漫画ブリッコを読む前から、既にヤバイと気が付いてました(笑)。でもそれはごく少数派でしたね。

昔はとにかく臭かった。同人誌即売会でも女性ゾーンと男性ゾーンでは、同じフロアなのに空気が違う。禁煙ゾーンと喫煙ゾーンの違い以上に(笑)。臭いの壁ができる(爆笑)。
だから、昔のおたくがZepp Tokyoとかに集結したら、水樹奈々ちゃんが気絶したかもしれない。それほど臭かった。

そういえばウチの奥さんが岡田氏をテレビで見たとき、「かわいそうなひと」って言ってたな。理由は上記の通り(「臭い」という箇所は除く(笑))。この世代の「おたく」は多分一生オシャレにはなれない筈です。