マナー問題(その3)

(注:この(その3)は私的な考察ですので、あくまでも「参考資料」として捉えていただければと思います。)

ただ、アイドルファンのモラルって基本的に低くて当然と考える必要もある。
悲しいけど。それが現実かな。

これ(アイドル)は他のおたく系のカルチャーとはかなり異質なもの。
アニメや漫画の場合は対象は作品であるので、その世界での優劣は知識やコレクションだったりする場合も多い*1
また、その世界観の共有はファン同士で行うことが殆どだろう。

一方、アイドルは「アイドル自身=商品」であるので、究極な話、世界観の共有は「お前らは関係ない。俺はアイドルちゃんと一緒がいい。」ってことになる。
メジャーではありえない話だが、マイナーになればなるほどその状況により近づくと感じる。
逆に考えると、そんな誘惑の多いマイナーアイドルのファンできちんとやって行けているひとは、その辺のバランス感覚が鍛えられているひとなんだと思う。

一方、メジャーアイドルファンは、そういう意味で共有感には飢えている。
そのバランスを失ったらおしまい。

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もうひとつ。

ネット環境を含めたファンシーンの成熟度は、反論もありましょうが概ね...

声優アイドルハロプロ>アイドル

...かなあと思います。
マナーもそれに比例するかな。
アイドルが低いのはデビューする度に小さな市場が再構築され、さらにある程度代替わりすることから。
「○○ちゃんが好き」って行為は、一般的にはサイドメニュー的な趣味・興味である場合が多く、その度合いが高い場合ほど、多種多様な考えをもった人間の集合体となるので、現場に慣れている熱心な常連ファンでもコントロールできないと思います。

それと、「ハロプロは、アイドルじゃない」って考える人がいる。
過去にあった「アイドルかアーティストか」論争じゃなくって、アイヲタからみたら「これはアイドルじゃない」ってこと。
個人的にも、これ(ハロプロ)はある種のキャラクター商品に近い存在だし、アイドルファン・声優ファンを経験している身からすると、現状のファンシーンは「肖像権だけはやたら緩いアイドル声優のファン」に近いバランスを保っていると感じます。
知識やコレクションなどでも一目置かれることはあるし、世界観の共有はファン同士で行うことも似ていますし。ハロプロはNET向きだという理由もここにあるんじゃないかな。
でも、根底は「アイドル自身=商品」だということ。このバランスが崩れると結構恐いのですが、事務所はその恐さを知っていると思います*2

ちなみに、アイドル声優の場合は、作品と声優本体の狭間でその辺りを上手くコントロールしている向きもあるのですが、これがマイナーになると、ガッツキ易くなるので、マイナーアイドルと状況は似てしまうのかな...この辺りは紙一重ですね。

*1:でも結局は人間性ですけど。

*2:UFGはホール・アリーナ級の集客力をもつアイドル声優田村ゆかり水樹奈々)のライブ制作も請け負っているので、その辺りの比較は私たちよりはるかに熟知しているかとは思います。