マナー問題(その4)

この前書いた...

私的な考察ですので、あくまでも「参考資料」として捉えていただければと思います。

...なんですけど、我ながらこのような書き方はちょっと逃げているなって気がします。読んでる人はこのサイトの全て文章が私の意見なんだから、そんなことは知ったこっちゃないですよね。
これは私が良く使う言葉「エクスキューズ」そのものですね。こんなんじゃ納得できる文章は書けないです。
文章自体を書き直すかどうか考えましたが、今後の反省のために取っておこうかなと思います。

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文章の混乱に関する指摘、および声優ファンについての指摘は、わんこ☆そばさんの「アイドル向上委員会ZERO」にていくつかご指摘いただいていますので、ご一読いただければと思います。

まず、「成熟」については、「小さな市場が再構築され、さらにある程度代替わりする」の逆の表現なんですが、(他の方も指摘されていますが)他の文章も含め、確かに声優ファンを賛美しているように読めます。
声優ファンを参考にという私の意見は、マナーで考えれば「経験則」的にアリな話なんでしょうけど、そーゆー文化そのものになってしまう可能性も認めた上でのことでしょうから、確かに安直な意見だったかもしれません。

それと、「A>B>C」って表現は記号化されて飲み込みやすい表現ですが、極めて一方通行で、多角的ではないですね。良くある「A最強!」って意味につながりますしね...以後気をつけます。

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次に、声優ファンの排他的な振る舞いをご指摘していますが、それに関しては異論はありません。
私もそんな気分を味わったことがあります。
例えば...

だいたい俺は○○ちゃんが好きだから○○ちゃんのコンサートに来ているのに、なんでアニメの話ができないといかんのだ。

...これは、もう20年前からそうかもしれません。
いつ頃かはわかりませんが、同人誌即売会に人が集まり出してコスプレが普通に見られる様になったころかなあ...
当時、コミケを始めとした殆どの同人誌即売会に通っておりましたが、徹夜で並んでるのは男性が殆どでしたから、まあ普通に周りと話したりしますけど、多くの方がいわゆる美少女漫画必死系でしたので、話が全く合いません。当時は「作品よりも、作家の可愛い女の子が好きだ」系のひとだったので(当時で既に来場者数万人レベルでしたが、そんなひとは殆どいません(笑))、聞き役に徹したり、同行者の美少女漫画ファンに助けてもらったりもしましたけど、一人で行くと結構辛い。

今の子は知りませんけど、当時の漫画ブリッコ中森明夫氏の文章を読んで、割と直ぐに気がつきましたが、元々「おたく」って言葉自体、Heart to heartな「二人称」じゃあないよなあコレ...と直感しました。
興味があるのは貴方じゃなくって、貴方の知識・情報・物・アニパロを含めたコアな世界観と交信したい、つまり「貴方の中の世界」=「おたく」なんじゃないかなあ...と。
世間一般的には、その言動が排他的かつ異質なんでしょう。

いわゆる不良も、ある意味排他的なんですけど、昔も今もHeart to heartな会話に弱い部分がある。一方「おたく」度が極端であればあるほど、その部分では意固地になってしまう(あるいはオミットしてしまう)ので、結果キモイってことになってしまうし、Heart to heartな解決を望む論者とは平行線を辿ってしまう。

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ところで、今のハロプロはどうか?...なんですが。
「肖像権だけはやたら緩いアイドル声優のファン」って表現には表裏があって、現状の問題点は、一週間もネットからご無沙汰していると、もうついていけなくなってしまうこと。それとディープなファンから金を巻き上げようってアイテムが多すぎることなんですよね。
で、現在は「ハロショ*1で生写真買わないとファンじゃない」に徐々に近づいている印象もありますが、そろそろ「ハワイ行かないひととは話ししません」って方も出現するかもしれません。

そうじゃなくって、(以前どこかで書いたかもしれませんが)「ライトなファン」が今後のハロー!プロジェクトには必要不可欠だと思っています。
でも、少なくても現時点では逆行しています。今回のオーディションはその逆行から何かを取り戻すためのものだと思っていますが、方向性を誤れば、ハロプロもこのまま行けば、一般ファンから(もっともっと)キモ悪がられて、排他的になっていく。

すると...

「サイドメニュー的な趣味・興味」ってのがよくわかりませんが、「多種多様な考えをもった人間の集合体」って社会そのものだし、それがおいそれとコントロールできるわけないし、コントロールできてしまう状態の方がよほど怖いです。
 それともコントロールされたいですか?自分で考えるのを放棄してまでマナーがいい方がいいってなんかおかしいというか、むしろあぶない。教祖様が人殺せって言ったら殺しそうじゃん。

...ご指摘のとおりの世界が展開されてしまう危険性はゼロではないです。
それは私も危ないと思います。

今の世代は、マナー問題に関するプロセスを知っているから、それを望むかもしれません。が、そういう事が当たり前になってしまってからこの世界にやってくる次世代が、始めから腑抜けになってしまうっていうのは、この世界に限らずよくある話だと思っています。
(具体例を書こうと思いましたが、対象者のプライベートな部分も含みますので避けます。)
それはファンじゃなくてブロイラーでしょう。

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最後に。

自分よりいい思いをしてるヤツがいないことの確認にもなってるわけですな。

そう、これなんですよね。
問題の根底は。

アイドルファンの願望って究極な話「○○ちゃんと結婚したい」...ですよね。もっと生々しい表現や具体例もありますが避けます。
なので一般的には「俺だって彼女と接近したいんだ、お前だけいい思いするな、この野郎!!!」って意味だとは思いますが、そうじゃなくって「○○ちゃんはアイドルを一所懸命演じているのだから、それに対してみんなで一緒に一所懸命応援しよう。それに賛同しない方はご遠慮ください。」って意味に捉える方もいらっしゃると思います。
なんか理性の塊ような意見ですが、これに近い意見が大勢を占めている現場もあるような気がします。

ハロプロは、どうでしょう?
その両者が混在しているとも感じます(それは健全だとは思います)。
この両極端な意見にどう付き合っていくかが、今後のマナー対策の重要なファクターなんだと思います。

つーか、単に「踊り子さんに手を触れないで下さい〜」ってのの積み重ねで充分だとは思いますけどね。

*1:ハロー!プロジェクトのオフィシャルショップのこと、東京では原宿・渋谷・上野にある。